大地から湧き上がるようなリズム、清らかな川の流れのような音…。あるときは激しく、あるときは哀切に…。津軽三味線ならではの調べが、竹山の演奏で弾けるような魅力を放ちます。聴くだけで、津軽の風景を感じるような竹山の三味線は、独特の音色を奏で、竹山の魂の演奏、命宿る音色と評価されています。
　東京渋谷の小劇場でのライブでは、多くの若者の心を捕らえて、全国に竹山の三味線ブームをわき起こしたほど。聴いた瞬間に、背中に鳥肌が立ち、目頭が熱くなるその感動は、竹山の演奏だからこそ、味わえるのです。心に響く魂の演奏、津軽三味線の真髄をお届けします。

• 幼少期に失明し、貧しさの中で15歳から芸を磨き、87歳でこの世を去るまで現役を貫いた三味線弾き。
  
  　15歳のときに近くに住む戸田坊（とだぼ）に弟子入りさせられ、三味線を習い、共に門付けに歩く日々を送ったが２年ほどで独立。
  　並外れの音感を持っていた竹山は、民謡歌手の大家である成田雲竹の弟子となり、1950年以降、雲竹の伴奏者として雲竹引退までの14年間を共に活動します。
  　1964年に師弟関係が解消された後、竹山が津軽三味線の独奏による自らの音楽性を遺憾なく発揮し、1971年以降、竹山の名前の全国化とともに、音楽ジャンルとしての「津軽三味線」が全国的に認識されるようになっていきました。
  
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